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2010年11月 8日 (月)

桜の思い

今日は市ヶ谷に行ったついでに、靖国神社に立ち寄りました。

以前来た時は九段側からの正門入口から入りましたが、今日は本殿に近い南門入口から入りました。

中に入ると鬱蒼とした木々が本殿を取り囲むように植えられています。黒々とした肌の桜の木々です。これが有名な靖国の桜です。気象庁の開花予報の基となるソメイヨシノの木もあります。

ほとんどが幹の太い古木ですが、中にはまだ植えられて間もないものもあり、大きさもまちまちで、正面入り口の刈りそろえられた木々と比べるとここだけなぜかとても人間らしい雰囲気があります。今日始めて気がついたのですが、幹や胴のところに立て札(木製、金属製、プラスチック製)がつけられてあり、それぞれ第XX陸軍師団、第XX海軍経理XX、などの所属の師団の名前と、代表者の連絡先氏名が書かれていました。ああ本当に戦争があったのだと、今まで、本で読んだり映画で見たりした感慨とは何倍も違う、生々しい戦争の印を見てしまった気がしました。

鉄平の桜とか、それぞれの桜には鎮魂や、平和、戦友の帰還等のネ-ミングがついており、一つ一つの桜の名札を読むと、桜を植えた人の思いが伝わってきました。

そうして木から木へ幹から幹へ手を伸ばしてその名札に触れると、次第に桜の抱えている思いが指先から伝わって来る気がしました。

鬱蒼とした桜の木々は歴史の重みに耐え黙って人々の悲しみを受け止めてきたのでしょう。時代が変わり人が去り、残された桜たちは今何を感じているのでしょうか?

戦地から帰れなかった何百万という兵士たちの無念の思い、兄や父や弟を失った家族の悲しみ。気がつくと突然涙がこぼれてきました。止めても止めてもあふれてきました。

神社の境内に行く嬉々とした観光客や外国人カップル。写真を撮ったり走ったり、そこだけ別世界のような光景でした。

その光景の中で自分だけが場違いでした。もうこの桜達の悲しみを感じる人などいないのかもしれないと思いました。深く息を吸い込んで思わず空を見上げました。青い空が目にしみました。

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