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2012年12月12日 (水)

巨星とよばれた人

歌舞伎界の大物、中村勘三郎さんの悲報。私も昔生の彼を見たことがあった。

今から40年以上前、学費稼ぎのため、短期間、帝劇の地下にあった”T”という”店でアルバイトをしていた。楽屋へ注文取りに行くと、元気のよい、あどけない顔立ちの中学生位の男の子が、白塗りの顔のまま小走りに出てきて、”僕かつ丼にする” と大声で叫んでから、のれんをめくって奥に座っている人(多分お父さんかお母さん)に向かって、”2つ食べてもいい?”と聞いていた。

奥からどんな返事があったかよく覚えていない。

めちゃくちゃに明るいオ-ラを出す少年の印象が強烈だった。

たわいのない思い出だが、その後テレビで彼を見かけるようになり、若くして恵まれた境遇を羨ましいと思った。 しかし時を追って彼の髪が急速に白くなり、まだ40代を越えたあたりで、あっという間に顔のしみが目立つ頃になると、彼が自分など想像もつかない厳しい世界で生きているのだと実感した。

数々の成果を残し、歌舞伎界に新風を吹き込み、人々を魅了し続けていた矢先、突然57歳という若さで逝ってしまった。

歌舞伎界の巨星と呼ばれた人の星はどんな星だったのか、改めて知りたくなった。

陰占命式天干には 辛金が2つと乙木が一つ。

乙木はここでは花を意味する。辛金は鋏。鋏が2つ一つ間違えれば、花が切れてしまう。これは完璧主義の人が、たとえ身は切られてもプライドを優先する姿。

辛 辛 乙
卯 巳 未

陽占は牽牛星が中心にある。牽牛星は司令官の星、それを支えるのは2つの禄存星。つまり家庭と先輩、親、祖先の代々の恩恵。

この完全主義者の牽牛星が支えるのは芸術家としての仕事、仕事は彼が中心として成し遂げることで成り立つ。

十大主星のうち4つが財や仕事に関わる現実の星だが健康体力などに関係する火性の星が見当たらない。

しかも十大主星支える、十二大従星が現実向きではなく、精神を支えるものだった。

つまり芸術家としての彼を支える感性や精神力の強さ、想像性には恵まれていたが、現実の健康や体力に恵まれていなかったようだ。

       禄存星   天堂星

禄存星  牽牛星   龍高星

天馳星  貫索星   天極星

10年ごとの大運で見てみると、彼は暖かい季節の命式の人で、38歳までは何とか春の時代が続いてくれたので、彼を守ってくれたが、38歳から冬の時代に入って体力の温存が難しかったようだ。

こうやって見てみると、巨星と呼ばれた人の星が決して鉄壁の強い星ではなかったことがわかった。むしろ当たり前の普通の人が、懸命な努力と精進で巨星を築いてこられたことに畏怖の気持ちをいだく。 心よりご冥福をお祈りします。

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