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2013年10月13日 (日)

墓にまつわる話

墓の移転に関わる相談事が時々きますが、個人的な体験から、移転は本当に慎重にしてほしいと願っています。

まずは私の体験から、私の祖父はもともと浅草で印鑑や朱肉等を扱う店を手広く商売をしていましたが、戦争が激しくなったので多摩の親戚を頼って疎開しました。戦後都内に戻ってきた際に、多摩から谷中に墓を移転させました。

祖父は達筆な腕前でまた、風流を好む人で、自然石に特別な思い入れがあったようです。それで折角谷中に墓を持つのだからと、多摩から大きな自然石を取り寄せ、そこに自ら書いた文字を職人に彫らせ墓石の左前に並べさせました。

その後は私の家族のお話になります。やがて私が生まれ、次の年に弟が生まれました。弟は病弱で2歳になる前に亡くなりました。それから、母、父、祖父、祖母と幼い私達を残して次々に亡くなって行きました。祖父は死ぬまで、こんなことになった原因はあの墓の移動しか考えられない、もしかしたら多摩の墓地に遺骨を取りこぼして置いてきてしまったかもしれないと繰り返し言っていました。

小さいころからそう言われて、墓を動かすということは大変なことなのだと私は身にしみました。

一昨年親族に不幸があり、名字の違う親族も何とか同じ墓に入れたいと、墓を新しく建て直すことにしました。その時長年の悩みの種だった、あの自然石も古い墓石と一緒に撤去してもらうことになりました。

お寺の和尚さんにあの自然石の墓石も一緒に処分してくれませんかとお願いすると、そうですね、長年の私の経験ですが、自然石を墓石に使っていると絶家になりますからねとのこと。

え-、そんな大事な事なら、もっと前に言ってくれればいいのにと思わず和尚さんをにらみつけました。

納骨式の朝、気のせいでしょうけど、新しい墓が本当に光り輝いて見えました。ああよかった、勝手に自然石を撤去してしまったけれど、先祖も喜んでくれているのだと思いました。

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