講談の効能
知人に誘われて久しぶりに講談を聞く機会があった。
人気の講談師なのかコロナ禍でもほぼ満席。久しぶりの人波に慄きながら、マスクをつけているから大丈夫だと自分を誤魔化しているうちに、内容に引き込まれ、終演の3時間が経っていた。
帰宅して家人と雑談をしていると、なんとなく自分の活舌が良くなっている。これは講談の効果なのか、はたまたただの気のせいなのかはわからない。
でもあれから勉めて講談を聞いている。今のところ講談のテープを聞いても特にそれで活舌が良くなる気配はない。それではあの日の体験は何だったのだろう。考えられることは、コロナ期で人と会わず自分だけで暮らしている事が誰とも話さない認知症のような活舌の悪さを生んでいたのかもしれない。例え無言であろうと、あの沢山の観客と一時でも交流できたことが言葉を司る活舌に影響したのかもしれない。
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